【東北電力】11/1から高圧は月1.7万円〜アップ!契約の廃止は3か月前までに

工場や店舗、事務所で「高圧」の電気を契約している皆さんは、11月から電気代がいくら変わるか、ご存じですか?
結論から言うと、東北電力は、11月1日から高圧・特別高圧の電気料金も見直します!
公式のモデルケースでは、ひと月あたり約1.7万円〜約21.5万円のアップ。しかも、契約のルール(約款)も変わり、契約をやめるときの申し出は「3か月前まで」が原則になります。
そこで今回は
- 高圧の基本料金・電力量料金の単価は、いくら変わるのか
- モデルケースで見る、月々の増額
- 約款の見直し(3か月前ルール・期中解約金)と、経過措置の期限
- 今日からできる確認
を解説していきます。
契約の出口に関わる話なので、最後までご覧ください😉
【東北電力】11月1日から高圧・特別高圧の電気料金を見直し|何が変わる?

東北電力は9月28日に、11月1日からの電気料金の見直しを発表しました。
背景には、送配電設備の利用料金である託送料金の見直しがあります。
低圧(家庭や小さなお店向け)については、以前の記事で取り上げました。今回は、高圧・特別高圧のお話です。

高圧・特別高圧で変わるのは、大きく次の3つです。
- 料金:基本料金と電力量料金の単価が上がる
- 約款:契約をやめるときの申し出の期限や、期中解約金などが見直される
- 時期:2026年11月1日以降の使用分から新しい単価が適用される
引用:東北電力「2026年11月1日からの電気料金の見直しについて」(2026年9月28日)
なお、検針の日が月の途中の契約では、新しい単価に切り替わる時期が少しずれます。いつの請求から変わるかは、検針票でご確認ください。
高圧の単価はいくら上がる?基本料金は1kWあたり156.80円アップ

ここでは、高圧で契約している事業者の皆さんが、自社の増額を自分で計算するために、絶対に知っていてほしいことをご説明します。
単価の変動幅についてです。
| 契約プラン | 基本料金(1kWあたり) | 電力量料金(1kWhあたり) |
|---|---|---|
| 業務用電力 | 2,053.70円→2,210.50円(+156.80円) | 夏季以外 20.63円→20.87円(+0.24円) |
| 高圧電力 | 2,372.70円→2,529.50円(+156.80円) | 夏季以外 18.76円→19.00円(+0.24円) |
| 高圧電力S | 1,712.70円→1,869.50円(+156.80円) | 夏季以外 20.25円→20.49円(+0.24円) |
| 業務用季節別時間帯別電力 | 2,053.70円→2,210.50円(+156.80円) | 夏季以外の昼間 22.98円→23.26円(+0.28円)/夜間 16.59円→16.82円(+0.23円) |
引用:東北電力「電気料金単価一覧表(2026年11月1日実施)」(税込。夏季の単価などは省略しています)
ポイントは、基本料金のアップ幅が大きいことです。
基本料金は、契約電力(kW)に応じて決まります。つまり、契約電力が大きい事業所ほど、増える額も大きくなります。
上の表の「業務用電力」「高圧電力」「高圧電力S」なら、増える額の目安を、次の式で出せます。
- 増える額の目安 = 156.80円 × 契約電力(kW) + 0.24円 × 使用量(kWh)
たとえば、契約電力が100kWで、使用量が月10,000kWhなら、基本料金が15,680円、電力量料金が2,400円で、合計約1.8万円です。
ただし、これは単純計算の目安です。力率(電気を無駄なく使えているかの指標)が高い事業所は基本料金が割り引かれるので、実際の増額はこれより少し小さくなることがあります。
契約電力・使用量・力率は、検針票で確認できます。まずは自社の数字を出してみてください。
月いくら増える?東北電力のモデルケース4つと、補助終了の影響

ここまでは、単価の変動幅をご説明しました。
ここからは、東北電力が示したモデルケースをご紹介します。
| モデルケース | ひと月の料金(変更前→変更後) | 影響額 | 値上げ率 |
|---|---|---|---|
| 事務所ビル等(業務用電力)契約電力90kW・月20,700kWh | 約69.0万円→約70.7万円 | 約1.7万円 | 2.46% |
| 工場等(高圧電力S)契約電力130kW・月31,200kWh | 約98.1万円→約100.6万円 | 約2.5万円 | 2.53% |
| 事務所ビル等(業務用季節別時間帯別電力)契約電力1,000kW・月270,000kWh | 約847.4万円→約867.7万円 | 約20.2万円 | 2.39% |
| 工場等(高圧季節別時間帯別電力)契約電力1,000kW・月320,000kWh | 約954.0万円→約975.5万円 | 約21.5万円 | 2.25% |
引用:東北電力「主なご契約プランのモデルケースにおける影響額(月額)高圧以上のお客さま」
値上げ率は、2.25〜2.53%です。でも、ひと月で約1.7万円、年間にすると約20万円。小さな数字ではありません。
そして、もう1つ大事なことがあります。この表には、次の前提が書かれています。
「なお、国の電気・ガス料金支援の適用は2026年10月分までとなります。」
東北電力「主なご契約プランのモデルケースにおける影響額(月額)高圧以上のお客さま」
モデルの料金は、2026年10月分の燃料費等調整額(国の支援▲1.8円/kWhを含む)で計算されています。
つまり、支援がなくなる分は、この表の「変更後」の金額に入っていません。
単純に計算すると、月20,700kWhの事業所で、支援の1.8円/kWhぶんが約3.7万円。これもあくまで目安です。燃料費等調整額は毎月変わります。
新しい支援が発表されたかどうかは、国の発表でご確認ください。補助が終わった影響は、こちらの記事にもまとめています。

契約の出口も変わる|廃止は3か月前まで、期中解約金も

ここでは、高圧・特別高圧で契約している事業者の皆さんが、電気の契約を見直すときに、絶対に知っていてほしいことをご説明します。
契約の出口、つまり、やめるときのルールについてです。
11月1日の約款の見直しで、高圧・特別高圧には次のことが定められます。
- 契約の廃止:原則として、廃止したい日の3か月前までに申し出る
- 契約電力を新たに設定、または増やした日から1年に満たないうちに、契約を廃止・減少する場合:託送料金相当の20パーセントに相当する金額を支払う
- 契約期間の途中で契約を廃止する場合:期中解約金を申し受ける
- 特別高圧のみ:工事費負担金等に相当する金額は、送配電事業者が承諾した日から3か月以内に申し受ける
引用:東北電力「2026年11月1日 電気標準約款等の変更に伴う供給条件の見直し内容について(高圧・特別高圧)」
なお、期中解約金の金額や計算方法は、この資料には書かれていません。くわしくは、東北電力の高圧向けの約款のページでご確認ください。
契約をやめる、または見直すなら、廃止したい日の3か月前までに動く。これが新しい基本ルールになります。
「来月から別の会社にしよう」と思い立っても、間に合わない可能性が出てくるということです。
電力会社を乗り換えるときも、今の契約の廃止に関わる手続きが必要になることがあります。いつまでに何をするかは、今の契約書と、新しい会社の両方でご確認ください。
経過措置はいつまで?2027年3月末と2028年3月末

ここまでは、新しいルールをご説明しました。
ここからは、すでに契約している事業者向けの経過措置をご紹介します。
| 項目 | 経過措置の内容 | いつまで |
|---|---|---|
| 契約の廃止の申し出(3か月前ルール) | これまでどおり、廃止希望日までに廃止の期日を定めて申し出れば、廃止できる | 2027年3月末まで |
| 期中解約金 | 契約期間の途中の廃止でも、解約金を申し受けない | 2028年3月末まで |
引用:東北電力「2026年11月1日 電気標準約款等の変更に伴う供給条件の見直し内容について(高圧・特別高圧)」(附則)
気をつけたいのは、この経過措置の条件です。
資料には、すでに東北電力と契約していて、契約電力を変更するなど、契約内容に変更がないときに当てはまると書かれています。
つまり、契約電力を見直したり、プランを変えたりすると、経過措置が使えなくなる可能性があるということです。
契約内容を変えることを考えているなら、変更する前に、東北電力へ確認しておくのが安心です。
そして、経過措置は期限つきです。猶予があるうちに、自社の契約の状況を確認しておきましょう。
今日できる確認3つ|契約書・検針票・カレンダー

ここからは、今日からできる確認をご紹介します。
- 検針票で、契約電力(kW)・使用量(kWh)・力率を確認して、増える額を概算する
- 契約書や約款で、契約期間・更新日・解約の申し出の期限・解約金の有無を確認する
- やめたい(見直したい)日の3か月前の日付を、カレンダーに入れておく
この3つは、どれも電気の契約の見直しを考える前の準備です。
3つめの「3か月前の日付」を、先にカレンダーに入れておく。これだけで、うっかり間に合わなかった、を防げます。
この確認は、高圧だけでなく、契約期間のある法人の契約すべてで役に立ちます。
判断に迷ったら、まずは専門の窓口にご相談ください。
電気の契約を見直すときの注意と、ツナガルでんき

最後に、電気の契約の見直しについてお話しします。
電力会社を変えれば必ず安くなる、とは限りません。見直す前に、次の点を確認してください。
- 契約期間と、途中でやめたときの解約金
- 市場の価格で単価が変わるプランは、冬に価格が上がるリスクがあること
- 自社の使い方(使用量や時間帯)に合っているか
切り替えの段取りと、勧誘への注意点は、こちらの記事にまとめました。

ちなみに、ツナガルがご案内しているツナガルでんきは、電気の契約の見直しをお手伝いするサービスです。
切り替えの手間や不安をやわらげる、次の3つが特長です。
- 工事なし
- 初期費用なし
- 電気の品質も変わりなし(停電したときの対応も、漏電トラブルの対応も今までどおりです)
高圧のご契約が対象になるかどうかは、お問い合わせください。
まとめ
今回は、「【東北電力】11/1から高圧は月1.7万円〜アップ!契約の廃止は3か月前までに」と題して
- 11月1日から、高圧・特別高圧の料金が見直される。基本料金は1kWあたり156.80円、電力量料金は1kWhあたり0.23〜0.28円のアップ
- モデルケースの増額は、ひと月あたり約1.7万円〜約21.5万円。ただし補助がなくなる分は含まれていない
- 契約の廃止の申し出は、原則として3か月前まで。契約期間の途中の廃止には期中解約金がある
- すでに契約している場合の経過措置は、2027年3月末(申し出)と2028年3月末(解約金)まで
を解説しましたが、いかがだったでしょうか?
電気代のニュースは、どうしても「いくら上がるか」ばかりに目が行きますよね。
でも、今回は「いつまでに動けばいいか」という期限のルールも変わります。
まずは、契約書と検針票を手元に出して、自社の数字と日付を確認していきましょう!
ツナガルでは、高圧の契約の確認も含めた、電気代の見直しのご相談をお受けしています。
ツナガルは特定の電力会社を売る会社ではありません。だからこそ、中立の立場で一緒に考えることができます。
大切なのは、どこが安いかではなく、あなたの使い方に合っているかどうかです。
工場なのか、店舗なのか、事務所なのか。電気をいつ・どれくらい使うのかで、合うプランは変わります。
ツナガルは、検針票と契約内容を一緒に確認しながら、お客様にとって最適なプランをご提案します。
「11月からの値上げが心配」「契約をやめるときのルールが分からない」という方は、検針票と契約書をご用意のうえ、ツナガルへお気軽にご相談ください。
参考・確認日:2026年10月20日
・東北電力「2026年11月1日からの電気料金の見直しについて」(2026年9月28日)
・東北電力「電気料金単価一覧表(高圧)」
・東北電力「モデルケースにおける影響額(高圧以上)」
・東北電力「供給条件の見直し内容について(高圧・特別高圧)」
※料金・約款の内容は変わることがあります。手続きの前に、必ず東北電力の最新の案内でご確認ください。
